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SUNSHINE通り OF YOUR LOVE

一番言いたいことを最初に言っておこう。9曲目「バトる」を聴いた時の衝撃は、73年のストゥージス「ロウ・パワー」、同年の村八分のライブ盤と同質のものだ。他のCDを聴くのがバカらしくなって繰り返し聴き続けたのは88年ブルー・ハーツの「トレイン・トレイン」以来。鳥肌が立ち意味不明の涙がこぼれた。生きる糧になる音楽だ。
me-ism(ミーイズム)は、ずっと前から好きなTHE NEWSのサイトを見ているうちに知った同じレーベルのバンド。「池袋系B級えっちバンド」と自ら名乗っているだけあってジャケットも過激、ステージではボーカルの山崎優子さんはTバックの水着姿になって絶叫する(らしい)。色物バンドと誤解する向きもあるかもしれない。サイトのプロフィールによると、優子さんは85年生まれで都立定時制高校を中退、ホストに騙されたり援交したりしていたが、16歳のときに池袋のライブハウス「アダム」に出入りするうちにロックに触れme-ism結成となったそうだ。

このバンドはなんといっても彼女の存在感がすごい。録音時は17か18歳だと思われるが、ドスの効いた(酒焼けか?)声で自らの体験に基づいたヒリヒリするような生々しい歌を歌う。セックスのこと、学校のこと、友達のこと、気恥ずかしいくらいに直接的な歌詞。しかし、1曲目「真実」の歌詞にもあるように、その歌は「光の皮の下に隠れた ドロドロの真実」「ヘドロの皮の下に隠れた キラキラの真実」を伝えてくれる。ああ、オレずっとこういう歌が聴きたかったんだってことを否応なく気づかせてくれた。

もちろん、演奏力や歌唱力が文句なく素晴らしい、とは言わない。楽曲やアレンジも変化をつけようとして逆に散漫になって、きれいに小ぢんまりしてしまった印象がある。まだライブを見たことがないが、CDよりもっともっとエネルギッシュだろうという予感はある。

しかし最初に触れた9曲目の「バトる」だけは録音の手法が違うようで、アンプのノイズもそのままの荒っぽい演奏とボーカルが、まるでライブ会場にいるようにビンビン耳に突き刺さる。優子さんのシャウトがとにかく素晴らしい!!曲も一直線、歌詞も一直線。次のアルバムは全編これでいってくれたらいいのに。

もしこの記事を読んでくれた10代の人がいたら、騙されたと思ってme-ismを聴いてもらいたい。そしてライブに行ってもらいたい。なにより同世代の人に向けられた歌なのだから。(オレもライブ行ってみたいけど、おじさんが行くとなんかビーチで盗撮してるエロオヤジみたいに浮きそうでそれが怖い・・・)


SUNSHINE通り OF YOUR LOVE/me-ism

●曲目
1.真実(山崎優子)
2.サンシャイン通り OF YOUR LOVE(山崎優子・山口周)
3.捨てろ!!(山崎優子・山口周)
4.愛の無い I LOVE YOU(山崎優子・山口周)
5.眠気がするほど悩ましい(山崎優子・山口周)
6.滑稽な〜詠(山崎優子・山口周)
7.なまけもの(山崎優子・山口周)
8.肌色解放戦線(山崎優子)
9.バトる(山崎優子・山口周)
10.愛の無い教育(山崎優子・山口周)
●パーソネル
GOKKUN-YUKO:vocals,guitar
SPERMA-SHU:guitar,chors
DOKKUN-NISHIMURA:bass,chors
CAUPER-KAORU:drums,chors
●プロデュース
渡辺匠&me-ism
●リリース 2003年