バンドワゴン/鈴木 茂
鈴木茂 BAND WAGON -Perfect Edition-
はっぴいえんど解散後鈴木茂が単身渡米し徒手空拳で作り上げた奇跡的アルバム。録音のために自らかき集めたウェスト・コーストの腕利きミュージシャンは、リトル・フィートからケニー・グラッドニー、リッチー・ヘイワード、ビル・ペイン、サム・クレイトン、そしてサンタナのダグ・ローチ、タワー・オブ・パワーのデビッド・ガリバルディ、スライ&ファミリー・ストーンのグレッグ・エリコ等々。
BAND WAGON
●曲目と鈴木茂以外のパーソネル
1).砂の女(鈴木茂・松本隆)
Bass: Doug Rauch
Drums: David Garibaldi
Keyboard: Don Grusin
2).八月の匂い(鈴木茂・松本隆)
Bass: Doug Rauch
Drums: David Garibaldi
Piano: Bill Payne
Trumpet: Pete Christlieb
Tenor Sax: Gene Goe
Trombone: Dick Slide Hyde
Horn Arranged by Kirby Johnson
3).微熱少年(鈴木茂・松本隆)
Bass: Doug Rauch
Drums: Greg Errico
Clavinet: Don Grusin
Piano: Bill Payne
Horn Arranged by Kirby Johnson
4).スノー・エクスプレス(鈴木茂)
Bass: Ken Gradney
Drums: Richie Hayward
Electric Piano: Bill Payne
Congas: Sam Clayton
5).人力飛行機の夜(鈴木茂・松本隆)
Bass: Doug Rauch
Drums: Greg Errico
Clavinet: Wendy Haas
Piano: Bill Payne
6).100ワットの恋人(鈴木茂・松本隆)
Bass: Doug Rauch
Drums: Greg Errico
Strings Synthesizer,Clavinet:Wendy Haas
Piano: Bill Payne
7).ウッド・ペッカー(鈴木茂)
Bass: Doug Rauch
Drums: David Garibaldi
Keyboard: Don Grusin
Horn Arranged by Kirby Johnson
8).夕焼け波止場(鈴木茂・松本隆)
Bass: Ken Gradney
Drums: Richie Hayward
Piano: Bill Payne
Congas: Sam Clayton
9).銀河ラプソディー(鈴木茂・松本隆)
Bass: Doug Rauch
Drums: Greg Errico
Piano: Bill Payne
Horn Arranged by Kirby Johnson
●プロデュース鈴木茂
●1975年リリース
75年というのは、日本のロック(和製ロックなどと言われていた)にとって重要な年だった。というのはこの年の前半立て続けに、日本のロック史に名を残す名バンドのデビュー作が発売されたからだ。カルメンマキ&OZ、シュガー・ベイブ「ソングス」、ウェストロード・ブルースバンド、上田正樹&有山淳司「ぼちぼちいこか」、クリエイション、そして鈴木茂「バンドワゴン」。
70年代初頭、黎明期の日本のロック界というのは、内田裕也を中心にフラワー・トラベリン・バンドやクリエイションなどのブリティッシュ・ハード・ロック寄りの人々と、はっぴいえんど〜ティン・パン・アレイ系のアメリカン・ロック寄りの人々に分かれていて、これに「英詞のロックと日本語ロック論争」も絡んで一種の派閥対立のような雰囲気があった。(今は昔です・・・)
75年当時高校生だった私自身は、どちらかといえばハード・ロック、ブリティッシュ・ロックの方が好きだったし、洋楽を聴きなれていると日本語のロックには違和感があったので、はっぴいえんど系列はほとんど聴いたことがなかった。コンサートも内田裕也系列の方にしか行ったことが無かった。この両者の代表選手とも言うべきクリエイションの1stと、鈴木茂ソロ1作目である「バンド・ワゴン」がリリースされ、当然クリエイションは即購入して聴きまくっていたが「バンド・ワゴン」には関心が無かった。
ところが、クラスの友達に野球部なのにロック好きでグレコのSGなんか弾いていたヤツがいて、こいつが「聴け聴け」とうるさく言うのでしょうがないから「バンド・ワゴン」を借りて聴いてみたのだ。そして・・「なにこれ?カッコイイじゃん!」
まずリズムにやられた。リトル・フィートをまだ聴いたことが無かったので、こういうリズム・スタイルが驚きだった。ものすごく気持ちよい。それからギターもバックとソロとくっきり分かれていなくて曲中でなんとなくいい感じに鳴っている。それがまたカッコいい。それから松本隆による詞が秀逸。説明っぽくない短い言葉でイマジネーションを膨らませてくれる。とにかく今まで聴いたことの無い音楽体験だった。
結局それから30年、洋モノ・和モノ、LP・CDを通じて「バンド・ワゴン」が最も聴いた回数の多いアルバムだと思う。しかも曲を飛ばさないで頭から最後まで聴くことが多い。じっくり聴くときは、一つの楽器を追いかけて聴いたり、アンサンブルの妙を楽しんだり、歌をメインで聴いて情景を想像したりできる。部屋や野外で流し聴きするときにもうるさくなくて自分の周りに独特の空気感が漂う。当初言われていたボーカルの弱さも、歌詞のついたサウンドの一つとして聴こえるのが逆に良かったのかもしれない。歌詞の世界も青臭い声の鈴木茂が歌ってこそという感じ。やっぱり鈴木茂のボーカルで正解なのだ!
何回聴いても飽きることが無く聴くたびに小さな発見があり、どんなシチュエーションでも聴ける・・・こりゃやっぱり名盤か!?
※本人のリマスターによるCDにライブ・インタビュー映像DVDがついた「パーフェクト・エディション」が発売された。買おうか買うまいか・・・迷うところだ。
Posted by tonkichi2b12 at 10:10│
Comments(2)│
TrackBack(2)
この記事へのトラックバックURL
http://trackback.blogsys.jp/livedoor/tonkichi2b12/26928794
このアルバムのCDも3枚になってしまった。
この30年間楽しませてもらった音楽なので
ありがたいと思っている。
鈴木茂『Band Wagon』
無駄遣い?【音楽なしは、人生なし!】at 2005年07月12日 21:26
ティン・パン・アレーの名ギタリストの洋楽志向ソロ
邦楽のなかでもティン・パン・アレー系に所属するアーチストは非常に興味があります。何を持ってティン・パン・アレー系と称するかは定義の分かれるところですが、はっぴいえんどを祖とすると大滝詠一、細野晴臣、荒井...
鈴木茂 「Band Wagon」(1975)【音楽の杜】at 2007年08月19日 11:38
私も75年は高校生でした。
クリエイションもよく聴いてましたよ、3枚目までは。
内田裕也と1815ロックンロール・バンドも。実態は
クリエイション+近田春夫でしたー。
京都はよくロックのコンサートが100円とかでやってました。
高くても800円ぐらいで。
skenさんコメントどうもです。京都ですか・・・円山公園野外音楽堂とかですかね。こちらは日比谷の野音だったですね。よく行きました。