ロックン・ロール・アニマル

元ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのルー・リード初のライヴ・アルバム。しかしルー・リードの記事ではなく、バック・バンドのギタリストのスティーヴ・ハンターとディック・ワーグナーの記事(乱暴!?)
Rock N Roll Animal
●曲目
1.Intro / Sweet Jane
2.Heroin
3.How Do You Think It Feels [*]
4.Caroline Says I [*]
5.White Light/White Heat
6.Lady Day
7.Rock & Roll
(全曲作詞作曲 L. Reed、"Intro"のみS.Hunter)
[*]3,4はCD化に際してのボーナス・トラック
●パーソネル
Lou Reed:vocal
Dick Wagner:guitar
Steve Hunter:guitar
Ray Colcord:keyboards
Prakash John:bass
Pentti Glan:drums
●プロデュース Steve Katz&Lou Reed
●録音 1973年12月21日ニューヨーク "The Academy of Music"
●リリース 1974年

74年当時もルー・リードに特に関心は無かったのだが、友達の家でこのアルバムを聴かされ「カッコイイじゃん!!」と思ったのをよく覚えている。そしてすぐに自分でもレコードを買った。カッコイイのはルー・リードじゃなくてバンドのほう、特にギターが凄かったのだ。2人のバック・ギタリスト、スティーヴ・ハンターもディック・ワグナーもそれまで全然知らなかったがこのアルバムで名前を覚えた。

2人ともデトロイトで活動していたセッション・ギタリストで、ハンターはミッチ・ライダーなどのバック・バンド、ワグナーはフロストというローカル・バンドにいたのだが、まあ無名といってよい存在だった。このルー・リードとの仕事で一気に注目されるようになったのだ。(あくまでセッション・ギタリストとしてだが)

ルー・リード登場前の長い「イントロ」からギター弾きまくり!右チャンネルでソロを弾いているのがハンター、左がワグナーと思われる。「イントロ」の作曲がハンターなのと、ワグナーのインタビューがヒント。この時期はレスポールTVスペシャル、カスタマイズした100ワットのマーシャル、エコープレックス、MXRのフェイザーを使用していたと語っているからだが確証は無い。このあと長年のパートーナーとなる2人は、よく似た音色とフレーズですでに息もぴったり。ブルースをベースにしているが華麗で緊張感あるソロを交互に聴かせてくれる。

客もプレスもバック・バンドと2人のギタリストを賞賛したため、ルー・リードはツアー中からそれが気に入らなかったようだ。このアルバムが好評で、同じコンサートを収録した続編「ルー・リード・ライブ」もリリースされることになるのだが、ルー・リード本人はこの2枚が好きではないらしい。ルー・リードのファンからも異色な作品として扱われることも多いようだが、スティーヴ・ハンターとディック・ワグナーのギターを聴きたい者には最高のライブ記録だ。

ルー・リードに嫌われたバック・バンドは、当時ルー・リードとアリス・クーパーのプロデュースをしていたボブ・エズリンのコネで、そのままアリス・クーパーのバックに横すべりすることになる。